知財業界のトリビア あなたの知らない知財部

社内調整業務のイメージ

7月1日は弁理士の日!

ということで、今年もドクガクさんに弁理士の日を祝うブログ企画にお誘い頂きました。

気になる今年のテーマは、「知財業界のトリビア」

 

このお題には、正直悩みました・・・。

自分のような若造が知っている知財業界の知識なんてのはたかが知れてるので、なかなかネタが無いなぁと。
(特許の歴史とか、トンデモ特許とかは人とかぶりそうですし・・・。)

色々考えた末に思いついたのが、企業の知財部に焦点を当てよう、ということです。

一応自分は企業知財部をネタに長年ブログを書いてきていますので、ふさわしいテーマかなと。

 

というわけで、「知財業界のトリビア」いってみましょう!

 

知財部員って何人いるの?統計で見る知財部

知財部の実情を表すデータは無いかなぁとネットを探していたら、いい統計がありました。

特許庁が毎年公開している「知的財産活動調査」という統計です。

その統計によれば・・・

 

知財担当者の数は38,256人!

世間的にはマイナーな知財の仕事ですが、こうしてみると結構な人数がいますね。

ちなみに、業界別の1社あたりの平均人数では、電気機器製造業が一番多く、18.1人だそうです。

(なお、上記の統計は企業の自主回答なので、実際と乖離している可能性はあります。)

 

知財部員のうち、16.3人に1人が弁理士!

日本弁理士会会員の分布状況(2015年4月30日)」によれば、企業に勤務している弁理士は2,339人だそうです。

ということは、単純に計算すると、知財担当者のうち16.3人に1人が弁理士ということになります。

比率にして約6%。

やはり、企業にとって弁理士は希少ってことですかね。

 

あなたの知り合いもいる?!知財部先輩の声

では、そんな知財部にはどんな人がいるのでしょうか?

ここで役に立つ(?)のが、各企業の採用ページで紹介されている「社員紹介」や「先輩の声」です。

この採用ページに知財業務をやっている社員を紹介している企業が結構ありました。

 

そこで、採用ページに知財系の社員を何人紹介しているかで、勝手にランキングを作りました(笑)

題して、

採用で知財部員をアピールしている企業ランキング!

※下記は自分が手打ちで検索して調べた結果で、検索漏れ等がある可能性があるのでご容赦下さい。
※2015年6月時点のデータです。リンク切れになっている可能性があります。



第1位:ソニー(5人)

第1位は、日本電機メーカーの雄、ソニーです!

採用ページで1人紹介されているのに加え、座談会で4人の知財担当者が出演しているので、合計5人。

2位以下を2人以上も引き離すぶっちぎりの優勝です(笑)

 

第2位:キヤノン(3人)

第2位は、知財活動に定評のあるキヤノン!

知財業界のレジェンド、丸島儀一氏を輩出した企業です。

技術系社員紹介で3名の知財担当者がエントリー。

女性を多く紹介しているのは、企業のイメージアップ狙いでしょうか?

 

第2位:日立(3人)

キヤノンと同率で2位となったのが、日立です!

日立も知財活動が非常に盛んで、知財部員の弁理士資格の取得率が異常に高いと噂されます。

 

第4位:パナソニック(2人)

ソニー、キヤノン、日立に続き第4位となったのが、パナソニックです。

こちらは採用ページに一人知財担当者を紹介しているのに加えて、別途「活躍する女性」という特集でも知財系の女性が紹介されています。

 

というわけで、採用で知財部員を一番アピールしているのはソニーでした。

上で挙げた以外にも、多数の企業が採用ページ等で知財担当者を紹介しています。

大手メーカーはもとより、わりと名前の知られていない企業も知財業務をやっている社員を紹介しているのは意外でした。

ちょっと長いですが、リンクの一覧を貼っておきます。

読み物として意外と面白いので、暇がある方は是非一読をおすすめします。

就活で知財部を目指している人も参考になるのではないでしょうか?

各企業の知財担当者の紹介



知財トリビア〜番外編〜

メインコンテンツは以上ですが、それ以外にも検索の過程で色々見つかったので、ついでに紹介しておきます。

 

女性審査官萌え?!特許庁女性審査官だらけのパンフレットがあった!

特許庁で技術系の女性職員を特集したパンフレットがネットに落ちていました!

特許庁技術系総合職女性パンフレット

内容としては、女性審査官の紹介や、座談会など。

特許庁は女性にも働きやすい職場であることをアピールしています。

とにかく特許庁の女性がこれでもかと紹介されており、マニアにはたまらない内容となっております(笑)

 

特許業界のフリーペーパーがあった!

ネットを漁っていると、特許業界初のフリーペーパーなるものを発見しました!

パテナビ(PATENAVI)

内容は、弁理士のインタビューの他、特許庁付近のランチスポット、星座占いなどなかなかカジュアルです(笑)

定期購読でメールアドレスを登録すると、毎月デジタル版がメールで届きます。

私も早速登録しました(笑)

 

最後に

というわけで、知財業界のトリビアを挙げてみました。

楽しんで頂けたでしょうか?

今回の記事を書く過程で、色々未知のネタが出てきて、やはり知財業界は奥が深いなぁと思いましたね(笑)

この奥深い知財業界にどっぷり浸かるべく、今後も精進していきたいと思います。

 

なお、他社の知財部がいいなぁと思ったら、「知財部に転職するためにはどうすれば良いか?」や「【体験談】知財部員の転職活動〜転職エージェントをこう使った!」という記事で転職ネタを書いているので、こちらも是非ご覧ください!