知財部員を辞めた人のブログ

知財担当者の日常や特許実務、知的財産関連の書評、キャリアパスなど

特許実務メモ

異議申立て制度が復活

投稿日:2014/05/15 更新日:

特許庁によると、「特許法等の一部を改正する法律案」が5月14日に公布されたそうです。
一部を除いて、施行日は公布日から一年以内とのことです。

詳しい内容は特許庁や各特許事務所サイトなどをご参照頂きたいですが、要点は以下の様です。

  • 特許法で、異議申し立て制度の復活
  • 国際意匠登録出願(意匠版PCTみたいな制度)が可能になった
  • 色彩や音等の商標が登録可能になった

<特許庁のお知らせ>
http://www.jpo.go.jp/torikumi/kaisei/kaisei2/tokkyohoutou_kaiei_260514.htm

<法律事務所による法改正についての解説(PDFファイル)>
http://www.amt-law.com/pdf/bulletins6_pdf/IPETN2014-1.pdf

 

色彩や音の商標が登録可能になったというのも大きい話ですが、特許実務を主にやる人にとってデカいのはやはり異議申し立て制度の復活でしょう。

異議申し立てでは無効審判のように当事者対立構造をとらず、申し立て時に書面を特許庁に提出するだけなので、それほど費用も手間もかかりません。

そのため、なんか嫌な特許だなぁと思われたら、とりあえず異議申し立てをかけられる可能性があります。(逆も然り)

もちろん異議申し立てをかけられた場合、放っておくと特許が取り消されるので、当然何らか対応する必要があるのですが、今までよりも単純にその分の対応の手間が増えますよね。

情報提供のノリでガンガン異議申し立てをかけられると大変そうです。。

実際、昔、先輩から聞いた話では、過去に異議申し立て制度が存在していた頃は、異議申し立てへの対応でかなり工数がさかれていたんだそうです。
(そして、異議申し立てが廃止になると、仕事が一気に減ったんだとか。)

というわけで、特許権利化担当をしている人は仕事が増えそうですね。

ads

ads

-特許実務メモ
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

NPE研究:RPX

ここのところブログに書くネタが思いつかず困っているのですが、新たな企画として、自分が興味のある知財ビジネスについての記事を書こうと思います。 今回は、NPE研究として、NPE(non-practice …

知財担当者は提案書にどの程度労力をかけるべきか?

今回は、ちょっと実務的なネタで記事を書こうと思います。 多くの企業では、特許出願をする際には、特許事務所の弁理士に特許明細書の作成を依頼すると思います。 その場合に、大きなテーマだと個人的に考えている …

特許実務メモ:米国特許の存続期間

備忘録のために。 最近、古い米国特許を調べる機会があり、ふと存続期間が気になりました。 たしか、米国の場合、昔の特許の存続期間は単純に出願から20年ではないというのが頭にあったのですが・・・。 &nb …

特許実務メモ:公報発行のタイミングや国内移行情報についてのTips

実務的な細かい内容ですが、備忘録として書いておきます。 今回はトピックが2つあります。 公報発行のタイミングは? 特許実務をやっているとたまに気になるのが、特許公報がいつ公開になるかです。 特許法上は …

特許実務メモ:USクレーム 追加料金がかかるのはどんな場合?

米国の特許出願において、どんなクレームだと追加料金が取られるのか毎度忘れてしまうので、備忘録として書いておきます。 US出願のクレームの追加料金についてまとめると、下記のようになります。 クレーム数が …