成長するために休むということ〜PEAK PERFORMANCE

公開日: : 書評(一般書)

また久しぶりの更新になります。

ちょっと前に読んだ本が面白かったのでご紹介します。

PEAK PERFORMANCE 最強の成長術です!

 

PEAK PERFORMANCE 最強の成長術
ブラッド・スタルバーグ スティーブ・マグネス
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 17,908

本書は、アスリート、学者、芸術家、実業家など、最高のパフォーマンスを発揮することが求められる人々が実践している原則を解き明かしたものです。

パフォーマンスを高めたり、成長をより促進させるためのテクニックを最新の研究と併せて紹介しています。

本書で紹介されている諸々のテクニックの中でも、特に自分が感銘を受けたのが、成長のために休むと言うことです!

 

成長の方程式「負荷+休息=成長」

まず、第1章では、成長の方程式として、「負荷+休息=成長」 が紹介されています。

これは、練習などで負荷をかけると共に、十分な休息を取ることで成長が促進されるということを表しており、仕事やスポーツなどどの分野にも当てはまる普遍的な法則なんだそうです。

ここでミソなのが、負荷と休息をどちらもしっかり両立させるということ。

どちらが欠けても効率の良い成長にはつながりません。

 

そして、第5章では、最高の休息法として、睡眠や休暇の重要性について述べられています。

本書によれは、睡眠は最も生産的な活動の1つ!

なぜなら、近年の研究では、睡眠が記憶の整理や学習に重要な役割を果たしていることが明らかになっているからです。

さらに週末の休暇や長期休暇を取ることの重要性が述べられています。

しっかりした休暇をとることによって、モチベーションや幸福感の向上、健康の増進が期待でき、さらには燃え尽き症候群の防止にもなるそうです。

 

章の締めくくりには、休暇の重要性を示すエピソードとしてBCGの事例が紹介されています。

BCGが休暇の効果についての実験に協力することになり、コンサルタントのグループに週の途中に1日休むという条件が課されることになりました。

これに対し、当初、コンサルタント達は自分たちのプロジェクトに支障が出るとして猛反発していました。

ところが、いざ実験が開始されると間もなく、コンサルタント達は逆に休暇を求めるようになったといいます。

なぜなら、実験に参加した(つまり、強制的に休暇を取ることになった)コンサルタントは、仲間同士のコミニケーションがスムーズになり、クライエントへのサービスの品質も向上したからです。

さらには今の仕事を長く続けたいと考えるコンサルタントが増えたそうです。

 

このエピソードからも分かるように、仕事で成果を上げるための方法論は、寸暇を惜しんでがむしゃらに働くことでは必ずしもないんですね。

もちろん成果を上げるためには真剣にがんばる必要はあるわけですが、それは決して休みを疎かにして(ときには体の不調やストレスを抱えて)働き続けることではなく、意識して休みを取りつつできるだけベストなコンディションを保ちつつ働くということなのです。

日本のことわざで言うなら「急がば回れ」ってとこですかね?笑

 

実は休息が必要だった・・・

実は、私自身の体験に照らしても、本書で述べられていることを深く実感しています。

私が20代前半の頃、当時読んだ短眠法の影響受けて、できるだけ睡眠時間を減らしてその時間をスキルアップに当てようとしてがんばっていました。

しかし、元々自分は体がそんなに丈夫な方ではなく、寝る時間が少ないとどうしようもなく体がしんどかったり、めまいが起きるなど体に変調をきたしたりしたので、しぶしぶ6時間は睡眠を取るということで妥協していました。

これが習慣になって、6時間は睡眠を取るがそれ以上は休まないようにするという行動パターンが、わりと最近まで続いていました。

 

しかし、最近になって環境の変化や本書読んだことなどがきっかけとなって、意識して睡眠を7時間以上、ときには8時間以上取るようにしたところ、以前よりもはるかに体の状態が良くなったことに気がつきました。

例えば、昔は頻繁に腹痛や胃もたれに悩まされていたのですが、しっかり休むことを意識するようになってからその頻度が下がり、今ではほとんど気にならなくなりました。

また、メンタル面でも以前より状態が良くなり、物事をポジティブに捉えられることが多くなり、日々活力を持って日常生活をおくることができるようになったと感じています。

今思えば、自分にとって6時間睡眠では全然休息が足りておらず、体が悲鳴を上げていたんでしょう。

 

最後に

多くの日本人は、休むことに対してなんとなくさぼっているとか楽をしているとか、ネガティブなイメージを持っているように思います。

しかし、それは必ずしも正しくなく、本書で繰り返し教えられるように、休むことによるポジティブな側面にもっと注目するべきなのです。

怠惰のために、楽をするために休むのではなく、成長のため、パフォーマンスより高めるために休む!

多くの人が、このように休みに対する考えを180度変えれば、生産性が上がり、人々の幸福感が増し、世の中がもっと良くなるのではないかなと思う次第です。

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