知的財産管理技能検定の難易度|2級でも落ちる?

短答試験のイメージ

知財関連の仕事をしていると、「知財検定」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?

 

知財検定は、正式名称は「知的財産管理技能検定」で、れっきとした国家資格

企業によっては知財検定の受験を奨励しているところもあると聞きます。

私も過去に2級と1級(特許専門業務)にそれぞれ挑戦し、見事合格!知的財産管理技能士1級の資格を取得しています。

 

多くの人は、知財実務の初級〜中級者を対象としている知財検定2級を目指すことになるかと思います。

2級試験の合格率はだいたい40%〜50%くらいですが、知財実務の経験者でもちゃんと対策しないと落ちてしまうことがあり、意外と難しいです。

 

この記事では、主に知的財産管理技能検定2級に焦点を当て、試験制度や難易度、さらに勉強をご紹介します!

 

なお、知財検定1級(特許専門業務)については、別記事で詳しく書いているのでこちらをご参照ください。

知財検定1級の受験生のイメージ知財検定1級(特許専門業務)の勉強方法おしえます!

知財検定(知的財産管理技能検定)ってどんな試験?

発明のイメージ

まず、知的財産管理技能検定(長いので、以下「知財検定」)の試験制度の概要を説明します。

 

知財検定は、ざっくり言うと、

知的財産(特許、意匠、商標、著作権など)に関する法律や実務の知識を問う試験

です。

1級〜3級に分かれており、難易度としては、

  • 3級: 初級
  • 2級: 中級
  • 1級: 上級

のようになっています。

なお、1級はさらに細分化されており、

  •  特許専門業務
  • コンテンツ専門業務
  • ブランド専門業務

の3つの専門分野に分かれています。

合格すると、級に応じて知的財産管理技能士という国家資格が付与されます。

試験方式

知財検定は、学科試験と実技試験の2つの試験で構成されます。

2級試験や3級試験では、学科試験、実技試験どちらも筆記式で、選択問題がほとんどです。

実技試験は一部事例問題が出題されるという違いはありますが、難易度的にあまり大差ないという印象です。

試験範囲

2級試験、3級試験の試験範囲はあまり大差が無く、

  • 特許
  • 実用新案
  • 意匠
  • 商標
  • 著作権
  • 不正競争防止法
  • 民法
  • その他(種苗法、弁理士法など)

に関する法律知識や、それらに関連した実務知識(例えば、調査、契約、係争対応、戦略など)に関する問題が出題されます。

基本的には日本国内の知財実務を対象としており、1級試験のように外国実務について突っ込んだ知識が問われることはありません。(ただし、パリ優先権やPCT出題などの基本的知識は必要)

 

詳細な試験範囲については、下記の公式サイトの資料を参照してください。

受験資格

知財検定の受験資格は、等級や学科or実技によって異なります。

以下に、主要な受験資格の条件を挙げておきます。(全部ではないので悪しからず・・・)

基本的に、3級以外は、知財の実務者を対象にしていますね。

知財検定3級

受験資格なし

知財検定2級(学科・実技共通)
  • 知的財産に関する業務について2年以上の実務経験を有する者
  • 3級技能検定の合格者(ただし、合格日が前々年度まで)
  • ビジネス著作権検定上級の合格者(ただし、合格日が前々年度まで)

詳細な受験資格については、下記をご参照ください。

受検資格(知的財産管理技能検定のオフィシャルサイト)

試験日程や実施地区

知財検定は年に3回実施されています。(例年、3月、7月、11月に実施)

試験の実施地区は、東京をはじめ、全国各地の主要な県で行われます。

なお、1級の実技試験は東京のみで行われます。

詳細なスケジュールは以下をご確認ください。

年間実施予定(公式サイト)



知財検定の難易度と合格率は?

統計データのイメージ

1級〜3級の難易度はそれぞれどれくらいなのでしょうか?

知財検定の過去の統計データから、それぞれの難易度や合格率を解説します。

知財検定3級の難易度

3級の試験は、

  • 学科試験:マークシート択一式(30問を45分で解答)
  • 実技試験:記述方式(30問を45分で解答)

のそれぞれについて、満点の70%以上で合格となります。

 

知財検定3級の合格率の推移は以下の通り。

3級試験合格率

実施回によってばらつきがありますが、学科試験が60%ちょっと、実技試験が70%くらいです。

 

知財検定3級は、受験資格が不要であることからもわかるように、仕事で知財業務をしていない一般の方向けの試験です。

そのため、事前にテキストや問題集でしっかり勉強すれば、十分に合格可能な試験になっています。

知財検定2級の難易度

2級の試験は、

  • 学科試験:マークシート択一式(40問を60分で解答)
  • 実技試験:記述方式(40問を60分で解答)

のそれぞれについて、満点の80%以上で合格となります。

合格の基準が2級では8割と、3級よりも高くなっていますね。

 

知財検定の2級の合格率の推移は以下の通り。

2級試験合格率

試験回によってばらつきがありますが、学科試験も実技試験も概ね40%〜50%くらいの合格率になります。

 

知財検定2級の受験資格は、2年以上の実務経験者又は3級試験の合格者となっており、普段の仕事で知財業務をしている人を対象にしています。

なので、いくら知財の実務経験があっても、油断していると不合格になったりします。

実際、私も過去に受験したときに、あんまり勉強せずに試験を受けたら、合格点のぎりぎりだったという苦い経験があります(苦笑)

一方で、事前にテキストや問題集でしっかり勉強すれば、十分に合格可能な難易度です。

知財検定1級の難易度

知財検定は、1級から急激に難易度が高くなります。

1級の学科試験の合格率は、

  • 1級(特許)学科: 12.90%(2021年11月実施)
  • 1級(ブランド)学科: 7.09%(2022年3月実施)
  • 1級(コンテンツ)学科: 26.67%(2021年7月実施)

と、かなり低くなっています。

 

一方、1級の実技試験の合格率は、

  • 1級(特許)実技: 87.14%(2022年3月実施)
  • 1級(ブランド)実技: 72.22%(2021年7月実施)
  • 1級(コンテンツ)実技: 76.36%(2021年11月実施)

となっており、合格率はかなり高いです。

ただし、これには裏があって、そもそも実技試験は学科試験に合格しないと受験できないため、1級の学科試験を突破した猛者たちが受験するのでこの数字です。

やはり、実技試験も難しい試験であることにはかわりありません。

知財検定1級と弁理士はどっちの難易度が高い?

上で書いたように、知財検定の1級はかなり難易度が高い試験ですが、知財検定1級と弁理士とではどちらが難しいのでしょうか?

 

結論から言うと、実態面を考慮するとやはり弁理士のほうが難しいと言えそうです。

合格率からするとどちらも同じくらいですが、受験者の本気度が違うんですよね。

知財検定1級は知財実務に腕の覚えがある人が「とりあえず受けてみっか」みたいなノリで受験するのに対し、弁理士は予備校で何年も勉強したガチの受験者がほとんどです。

知的財産管理技能士と弁理士がどう違うのかについては、以下の記事で詳しく書いているので、興味がある方はこちらもご参照ください。

弁理士と知的財産管理技能士のイメージ弁理士と知的財産管理技能士の違い【似て非なるものです】



知的財産管理技能検定の勉強時間はどれくらい必要?

知財検定の勉強のイメージ

知財検定に合格するためには、どのくらいの勉強時間が必要でしょうか?

また、勉強はどのように進めたらいいのでしょうか?

ここでは、私の過去の受験経験から、必要な勉強時間と勉強法のポイントをざっと述べます。

合格までの勉強時間は?

基本的に、知財検定2級と3級は独学で十分合格できる試験です。

では、どれくらいの期間かかるのでしょうか?

当然ながら、もともとの知財の実務知識がどれくらいあるかによって、合格に必要な勉強時間は変わってきます。

あくまで目安としては以下のとおりです。

知財検定3級
  • 準備期間としては数週間〜1ヶ月程度
  • 勉強時間としては、50〜100時間
知財検定2級
  • 準備期間としては2〜3ヶ月程度
  • 勉強時間としては、100〜200時間

3級試験は、比較的広く浅くの問題が多いので、知的財産にあまり馴染みがない方でも、試験の1ヶ月前くらいからコツコツ勉強していれば合格できると思います。

一方、2級試験は知財の実務者を対象にしていることもあって、難易度が上がるので、3ヶ月前くらいから勉強を始めるのが良いと思います。

 

ちなみに私が過去に2級試験を受験した際は、試験の約1ヶ月前から勉強を始めました。

トータルで要した勉強時間としては、100時間弱くらいだと思います。

前提として、私は弁理士試験に合格していたため、受験前から、知的財産についての法律的な知識はひと通りあるという状態でした。

しかし、知財検定特有の問題に苦戦し、合格はしたものの、合格点のぎりぎりでした。

従って、それなりに知財経験がある人でも、余裕を持って2〜3ヶ月前くらいから対策することをおすすめします。

知的財産管理技能検定2級と3級の勉強法

基本的に、知財検定3級と2級は、難易度こそ微妙に違うものの、試験の形式や出題範囲はほぼ同じです。

そのため、勉強法も同じような進め方になります。

テキストと問題集を地道にやる

2級・3級試験の対策としては、基本的には、

市販のテキストと問題集を地道にやっていく

が王道です。

基本的には独学で十分対応できます。

 

まずはテキストにざっと目を通したあと、問題集をやって知識が身についているかチェックしていきます。

ただ、ある程度知財業務の知識がある人は、いきなり問題集からやってもいいと思います。(私も知財の実務経験があったので問題集から入りました)

その上で、知識が抜けているところがあれば、テキストを見直すという進め方をすれば、時間が節約できます。

 

なお、おすすめのテキストと問題集は後ほどご紹介します!

特許・著作権の対策を手厚くする

基本的な勉強法は上記の通りなのですが、1つポイントを挙げるとすると、出題比率が大きい特許と著作権は手厚くやったほうが良いです。

過去のデータだと、特許と著作権の問題が全体の約6割を占めます。

特に著作権は、法律が複雑だし、実務で扱わない人が多いので、鬼門だと思っています。

私も著作権の問題でかなりミスをしました。

特に、普段特許実務を中心にやっている人は、著作権の対策に時間を割くようにすると良いと思います。

知的財産管理技能検定のテキストと問題集おすすめ

知財検定のテキストのイメージ

上で述べたように、2級・3級試験の勉強は、テキストと問題集を地道にやっていくのが王道です。

ここでは、知的財産管理技能検定2級、3級の対策におすすめのテキストと問題集をご紹介します。

知財検定3級におすすめのテキスト・問題集

まずは、3級試験対策におすすめのテキストと問題集です。

テキスト

知財検定3級のテキストでおすすめなのが知的財産管理技能検定(R) 3級スピードテキストです。

資格試験でお馴染みのTACが出版しているテキスト。

挿絵が豊富で、3級試験に必要な知識が見開きでコンパクトにまとまっており、知財の知識があまり無い人でもとっつきやすい作りになっています。

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問題集

知財検定3級のおすすめの問題集は、アップロードの知的財産管理技能検定3級厳選過去問題集です。

上で紹介したスピードテキストに対応する問題集もありますが、学科試験と実技試験とで問題集が2冊に別れているのでイマイチ。

 

アップロードの問題集は、学科試験と実技試験の問題が1冊にまとまっており、解説もしっかりしているので、こちらをおすすめします。

>> 「知的財産管理技能検定3級厳選過去問題集」の商品ページ

知財検定2級のおすすめのテキスト・問題集

続いて、2級試験対策におすすめのテキストと問題集です。

知的財産管理技能検定2級 完全マスター


知財検定2級のテキストとしておすすめなのが、知的財産管理技能検定2級 完全マスターシリーズです。

出版はアップロードという会社の名義で出されています。

アップロードは長年知財検定向けのテキスト・問題集を出し続けている、この分野では老舗の会社だったりします。

独自に知財検定の対策講座をやったりもしてますね。

 

完全マスターシリーズは3冊に分かれていて、市販の2級試験向けのテキストの中では、間違いなく内容が1番充実しています

やはり、2級試験は知財の実務者向けであるため、それなりにマニアックな問題も出題されます。

内容が詳しいので、日々の知財実務でも使えたりするので、知財の実務者にはこちらをおすすめしておきます。

個人的には、こちらの完全マスターシリーズで、理解が不十分なところを辞書的に参照するのが良いと思います。

テキストがテーマ別に分かれているので、例えば、

特許は実務でやるから詳しいので、著作権を集中的に対策したい

という方などは、著作権の巻だけを揃えて勉強する、という使い方にも適していますね。

 

一方で、完全マスターシリーズは3冊に分かれるので、「ちょっと揃えるにはハードルが高い・・・」と感じる方もいるでしょう。

以下に、知財検定2級のテキストで、その他の選択肢を挙げておきます。

知的財産管理技能検定 2級公式テキスト

知的財産管理技能検定 2級公式テキストは、「公式」の名の通り、知財検定を主催する知的財産教育協会 が出しているテキストです。

2級試験に必要な知識はひと通り網羅されていますが、テキストの構成がシンプルなため、人によっては味気ないと感じるかもしれません。

>> 「知的財産管理技能検定 2級公式テキスト」の商品ページ

知的財産管理技能検定(R) 2級スピードテキスト

知的財産管理技能検定(R) 2級スピードテキストは、知財検定3級のテキストで紹介した、スピードテキストの2級バージョンです。

1冊で完結しておりボリュームも少な目なのは良いのですが、それが欠点とも言えます。

やはり、2級試験は知財実務者向けの試験で、それなりに踏み込んだ知識が要求されるため、本書の知識だけだと心もとない気はします。

ただ、「テキストが分厚いと挫折するかも・・・」という人には本書は向いているでしょう。

>> 「知的財産管理技能検定(R) 2級スピードテキスト」の商品ページ

知財検定2級問題集

知財検定2級の問題集は、知的財産管理技能検定2級 厳選過去問題集がおすすめです。

上で紹介した完全マスターシリーズに対応する問題集で、アップロードから出版されています。

学科試験と実技試験の問題が1冊にまとまっています。

各問題の解説が丁寧ですし、巻末には、学科試験と実技試験の演習問題(本番と同じ形式)が収録されており、本番を想定した演習できるようになっています。

また、巻頭の過去の2級試験の出題比率の分析等の情報も参考になります。

試験本番までにあまり時間がない人は、とりあえずこちらの問題集を完璧にしておけば、合格ラインにはいけると思います。

>> 「知的財産管理技能検定2級 厳選過去問題集」の商品ページ

STUDYingの対策講座

知財検定は独学で勉強する人がほとんどですが、短期で資格を取りたい方はオンラインの学習サービスを利用するという選択肢もあります。

知的財産管理技能士2級、3級のオンラインの対策講座は、STUDYing(スタディング)がおすすめです。

 

STUDYingは、弁理士試験の対策講座なども提供している資格学習サービスです。

大手資格予備校の講座と比較すると、半額以下の低価格で知財検定の対策をすることができます。

 

知的財産管理技能検定の対策コースとしては、下記の3つが提供されています。

講座名 内容 金額
知的財産管理技能検定® 3級・2級セットコース <3級合格コース>
・基本講座(動画・音声):16講座 合計約5時間00分
・WEBテキスト
・スマート問題集:16回
・セレクト過去問集 学科試験対策 5回、実技試験対策 5回
<2級合格コース>
・基本講座(動画・音声):20講座 合計約6時間00分
・WEBテキスト
・スマート問題集:20回
・セレクト過去問集 学科試験対策 5回、実技試験対策 5回
19,800円(税込)
知的財産管理技能検定® 2級合格コース ・基本講座(動画・音声):20講座 合計約6時間00分
・WEBテキスト
・スマート問題集:20回
・セレクト過去問集 学科試験対策 5回、実技試験対策 5回
18,500円(税込)
知的財産管理技能検定® 3級合格コース ・基本講座(動画・音声):16講座 合計約5時間00分
・WEBテキスト
・スマート問題集:16回
・セレクト過去問集 学科試験対策 5回、実技試験対策 5回
4,500円(税込)

※受講料は定価を記載しています。

 

講義動画をスマホやPCで視聴できるため、時間や場所の制約を受けずに勉強を進めることができます。

また、上記の講座には、WEBテキストや問題集が付属しているので、市販のものを買い揃えなくても良いこともメリットです。

知財検定の合格を本気で考えている方は検討してみてはいかがでしょうか?

\無料の対策講座が試せます!/
STUDYingの知的財産管理技能検定®講座の詳細はこちら

知的財産管理技能士になるメリットは?

キャリアのイメージ

試験に合格すると、知的財産管理技能士になることができます。

では、知的財産管理技能士になるとどういったメリットがあるのでしょうか?

私としては、以下の3つのメリットがあると思います。

  • 知財の仕事をするきっかけになる
  • 昇進や転職で有利になる
  • 知財実務の自己研鑚になる

知財の仕事をするきっかけになる

未経験だけどこれから知財の仕事に就きたいと考えている人が、知的財産管理技能士の資格を持っておくのは良いと思います。

知財管理技能士は比較的受験のハードルが低いですし、知財実務に必要な知識もざっと網羅できるので、そういったきっかけに適しています。

特に、知財管理技能士2級の資格があれば、知財全般について一定以上の知識があることの証明になりますので、知財の仕事につきやすくなるでしょう。

昇進や転職で有利になる

正直、弁理士ほどのインパクトはないのですが、知的財産管理技能士の資格があれば、昇進や転職の場面で有利になる可能性があります。

まず、2級の資格があれば、知財実務全般の基本知識が備わっていることの証明になります。

 

また、知的財産管理技能士1級があれば、知財の専門職として評価されるでしょう。

知財実務を何年もやっている人でも合格するのが難しい試験なので、1級が取れれば実務能力の証明になります。

知財実務の自己研鑽になる

試験を通じて、知財実務能力の自己研鑽になるというのも大きなポイントです。

特に1級試験になると、出願実務だけでなく、契約、外国の法律など、幅広い知識を身につける必要があります。

普段の業務ではあまり扱わない分野の勉強をすることになるので、確実に実務知識の幅が広がります。

もちろん、今現在の実務の分野であっても、勉強によって知識がより確かなものになり、日常の業務にも活かされます。

 

このように、試験勉強を通じて色んな知識を身につけるといった自己啓発的な使い方もできますね。

まとめ

というわけで、知財検定についてまとめると、

  • 知的財産管理技能検定は1級から3級まであり、難易度が異なる
  • 学科試験と実技試験に分かれる
  • 3級試験の合格率は、学科試験が60、実技試験が70%くらい
  • 2級試験の合格率は、学科試験・実技試験ともに40%前後
  • 1級試験の合格率は、学科試験は1桁%とかなり難しい
  • 知財検定2級・3級はテキスト&問題集を独学でOK

というお話でした。

知財管理技能士は比較的手軽に受験できる資格ですし、勉強の過程で確実に知財の実務的な知識が身につきますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?!

上で紹介したテキストと問題集を再掲しますので、ここから始めてみてください!

知財検定参考書
書籍名 概要

知的財産管理技能検定(R) 3級スピードテキスト
TACから出版の3級試験用テキスト。試験に必要な学習内容がコンパクトにまとまっており、知財に馴染みがない人でもとっつき易い

知的財産管理技能検定3級厳選過去問題集
アップロードから出版の3級試験用問題集。こちらの問題集をやり込んでおけば、3級試験に合格できる可能性が高い

知的財産管理技能検定2級 完全マスター1 特許法・実用新案法
アップロード出版の2級試験用テキスト(特許・実用新案)。内容が充実している

知的財産管理技能検定2級 完全マスター2 意匠法・商標法・条約
アップロード出版の2級試験用テキスト(意匠・商標)。内容が充実している

知的財産管理技能検定2級 完全マスター3 著作権法・その他
アップロード出版の2級試験用テキスト(著作権・条約等)。内容が充実している

知的財産管理技能検定 2級公式テキスト
知財検定を主催する知的財産協会編集の2級試験の公式テキスト。テキストの構成がシンプルで、若干味気無い

知的財産管理技能検定(R) 2級スピードテキスト
TACから出版の2級試験用テキスト。1冊でコンパクトにまとまっていて取っつき易いが、若干内容が物足りない

知的財産管理技能検定2級 厳選過去問題集
アップロードから出版の2級試験用問題集。こちらを完璧にしておけば、合格できる可能性が高い
知的財産管理技能検定® 3級・2級セットコース STUDYingの知財検定向けWeb講座。独学が不安な場合や、最短で2級に合格したい方はこちらがおすすめ

なお、知的財産管理技能士2級の勉強法については、以下の記事で記事で詳しく解説していますので、こちらもあわせてご参考に!

G検定の勉強のイメージ知的財産管理技能検定2級の勉強法|テキストや受験体験も紹介します

 

また、最上位資格である、知的財産管理技能士1級(特許業務専門)の勉強法については以下の記事で書いています。

知財検定1級の受験生のイメージ知財検定1級(特許専門業務)の勉強方法おしえます!