そろそろ就活も真っ盛りになるシーズンということで、就活に関する記事でも書いてみたいと思います。
今回のテーマは、「新卒で知財部に入るためにはどうすればいいか?」です。
この記事では、新卒で知財職の募集をしている企業や新卒で知財職を志望する人が知っておくべきことについて紹介します!
本記事の内容
どういうルートで知財部に入れるのか?
知財部に入ってくる人の経歴には、大きく4つのパターンがあります。
- 新卒で知財部に入る
- 開発や研究職を経験してから知財部に入る
- 特許事務所で働いてから知財部に入る
- 他社の知財部から転職してくる
他にもルートはあるかもしれませんが、上の4つ以外のルートで知財部に入る人はあまり聞いたことが無いです。
今回は上記のうち、「①新卒で知財部に入る」にしぼって話をしてみたいと思います。
(他のルートについては、別の機会でお話できればと。。)
新卒で知財職に応募しようと思ったのだが・・・
就活をひかえたある学生の話。
いよいよ、就活時期に差しかかり、「そろそろ受ける企業を決めなきゃなぁ・・・」と悩み始める。
職種については、なんかよく分からないけど知財がおもしろそうだから、知財職で応募しようと決める。
そして、とりあえず、就活サイトを開き、前々から気になる企業の採用ページを覗いてみる。
募集要項を読みながら、知財職の募集をしてないかなぁと探してみる。
そんなかんじで、色んな企業のページを見てあることに気付く。
「知財部の募集なんてないじゃん!!」
以上、新卒の時の私の体験談です(笑)
実は、新卒での知財職の募集は、ことのほか少ないのです。
その理由としてはいくつかありますが、そもそも、開発などと比べて知財に必要とされている人員の絶対数が少ないです。
大雑把にいうと、開発者100人に対して知財担当者1人くらいの割合だと思います。
それから、規模の小さい企業などは、知財の仕事をさせるために新人を一から教育する余裕が無いため、新卒を採らないことも挙げられます。
こうした背景がある以上、新卒で知財部に入るためには、必然的に狙い所が限られてきます。
知財で新卒を採用する企業は?
新卒で知財職に就きたいと思ったら、どのような企業を探せばよいのでしょうか?
まず最初に大手電機メーカーを検討すべき
第1に挙げられるのが、大手電気メーカーです。
新卒での知財採用を積極的に行っている企業としては、ここが圧倒的なマジョリティーと言ってもいいくらいです。
ここで言う大手電機メーカーとは、日本人なら誰もが名前を知っているような大手企業のことで、例えば、
- ソニー
- パナソニック
- キヤノン
- トヨタ
などです。
知財職の新卒として採用される人数は、大手1社で年間数人〜十数人くらいでしょうか。
その他に知財職に新卒を採用する企業
あとは化学材料メーカーなどでも、少人数ですが、新卒を採用していると聞いたことがあります。
なお、このような企業の中には、技術系採用という枠の中で、開発と知財の区別をせずに採用するケースがあります。
この場合、入社後の配属で、開発もしくは知財に振り分けられることになります。
希望通りに知財に配属してくれるかが不明ですが、受けてみる価値はあるでしょう。
(何せ、選択肢が少ないですからね・・・)
製薬企業や化粧品メーカーでの知財職の募集は、あまり無いと思います。
少なくとも、私が就活をやっていた時は、探したけど無かったですねぇ・・・。
それから、ごくごく一部のTLOが新卒を採用しているというのを聞いたことがあります。
ただ、知財関連の仕事になるとは言え、TLOは企業の知財部とは毛色が違います。
新卒で知財部採用を目指す人に知っておいてほしいこと
当ブログでは、新卒で知財部採用を目指す人が知っておいたほうが良い情報について諸々記事があるので、紹介しておきます。
知財部の仕事
学生の方には知財の仕事ってなかなか馴染みがないと思いますが、知財職を志望するのであれば、なにをする仕事なのかイメージを持っておきたいところ。
「知財部の仕事内容って?〜ある知財担当者の一日を紹介します〜」という記事で、企業における知財の仕事を解説しているので、参考にしてみてください。

あなたは知財の仕事に向いているか?
知財の仕事はわりと独特で、それなりに向き不向きがあると思います。
知財部員に求められる資質については、「知財部に向いている人は?成果を出すための4つの資質」という記事を参照してみてください!

新卒採用の面接
知財職の新卒採用の面接は、基本的には、研究・開発職の新卒採用と似たようなかんじで進むのですが、違いもあります。
詳しくは、「知財部の面接で必ず聞かれること 知財部への志望動機は必須!」という記事で書いたので参考にしてみてください!

メーカー知財部の裏側
「大企業の知財部ってどんなところ?質問に答えます!」という記事で、以前、知財志望の学生の方から頂いた質問に回答しています。

最後に
以上、新卒で知財部に入るためには、どんな企業を受ければよいかについて紹介しました。
上で述べたようにかなりルートが限られているので、本当に知財に興味があるのであれば、あまり自分の専攻は気にせずエントリーしてみた方が良いと思います。
言うまでもないですが、実際に就活するときは、ご自身で企業の募集要項を確認して下さいね!