知財の仕事をやっていると、英語が必要な場面に結構遭遇します。
米国などへの外国出願業務では英文を読みますし、場合によっては外国の代理人と英語で会話しなければならない、なんて場面もあったりします。
そんなときに、知財業務で頻繁に使う英単語が頭に入っていれば、英文の読解も楽になるし、英会話でもなんとか片言で意思疎通を図ることができたりします。
というわけで、この記事では、私の独断と偏見で、知財業務をやる上で知っておきたい英単語をリストアップしてみました!
本記事の内容
知財で知っておきたい英単語
知っておくと良い知財の英単語について、
- 基本
- 出願・権利化
- 裁判
の場面に分けてご紹介します!
【基本編】知財部を英語で何て言う?
まず、普段我々が何気なく使っている知財用語について、基本的なものをご紹介します。
知的財産権 | intellectual property rights |
特許 | patent |
実用新案 | utility model |
意匠 | design patent |
商標 | trademark |
著作権 | copyright |
知的財産部 | intellectual property division / intellectual property department |
弁理士 | patent attorney |
特許庁 | patent office |
特許事務所 | patent law firm |
上記のように、「知財部」は英語で、”intellectual property division”もしくは”intellectual property department”になります。
例えば、自己紹介などで自分の所属が知財部であることを言うときは、
のようになりますね。
【出願・権利化編】特許権利化を英語で何て言う?
続いて、出願や権利化に関する英単語です。
特許権利化 | patent prosecution |
特許出願 | patent application |
審査請求 | request for examination |
審査官 | examiner |
拒絶理由通知 | office action |
先行文献 | prior art |
特許文献 | patent literature |
非特許文献 | non-patent literature |
意見書 | remarks |
補正書 | amendments |
拒絶査定 | decision of refusal |
特許査定(許可通知) | notice of allowance |
分割出願 | divisional application |
維持年金 | maintenance fee |
新規性 | novelty |
進歩性(非自明性) | non-obviousness |
発明該当性 | patent eligibility |
商標登録出願 | trademark application |
指定商品役務 | goods and services |
審判請求 | appeal |
上記のように、「特許権利化」は英語で”patent prosecution”になります。
例えば、自分の担当業務が特許権利化であることを説明するときは、
I am responsible for patent prosecution.
のようにいいます。
【係争編】警告状を英語で何て言う?
最後に、知財の係争関連で使いそうな英単語です。
警告状 | warning letter |
特許訴訟 | patent litigation |
差止 | injunction |
損害賠償 | damages |
地裁 | district court |
知財高裁 | Intellectual Property High Court (※米国だとCAFC:(Court of Appeals for the Federal Circuit)に相当) |
最高裁 | Supreme Court |
原告 | plaintiff |
被告 | defendant |
裁判官 | judge |
陪審員 | jury |
異議申立 | opposition(※米国だとPGR(post-grant review)に相当) |
無効審判 | invalidation trial(※米国だとIPR(inter partes review)に相当) |
挙げればキリがないですが、上記あたりは知っておくと良いですね。
もちろん、上記は知財業務に使われる英単語のごくごく一部ですが、基本的な単語を知っておくだけでも、だいぶ英語でのコミュニケーションがスムーズになると思います。
ぜひ参考にしてみてください!
【番外編】知財部ではどれくらい英語力があればいい?
ここからはおまけで、知財部の仕事をする上でどの程度の英語力が求められるのかについて書いてみたいと思います。
なぜ知財部では英語ができたほうが有利?
知財部においては英語ができるに越したことはないと言われていますが何故でしょうか?
理由の1つとして、知財部の仕事では、外国出願業務がかなり発生するためです。
近年では、特許や商標の権利化業務において日本国内で完結することは稀で、米国や欧州、中国などへの外国出願もセットで検討することがほとんどです。
米国や欧州ではもちろん英語が使われますし、その他の非英語圏であっても、現地代理人とのコミュニケーションは基本的に英語になります。
理由の2つ目は、英語ができたほうが昇進に有利であるためです。
メーカーの知財部なんかだと、海外の子会社に出向するのが出世コースになってたりするんで、英語の出来不出来は出世に影響します。
また、転職のおいても、英語力はアピール材料になるなど、知財業務において英語はかなり必要ですね。
目安はずばりTOEIC800点以上!
では、どれくらい英語ができればよいのでしょうか?
基準としては、
TOEIC800点以上
が目安になると思います。
(もちろん、知財部の人は英語ができる人が多いんで、高ければ高いに越したことはないんですけどね・・・。)
私の経験からすると、だいたいTOIECが800点くらいあれば、社内ではそこそこ英語ができる人と見なされます。
それによって、海外系の仕事が回ってきやすくなります。
実際、私も前職でTOEICの点数がそれなりにあったことにより、社内の外国出願に関するワーキンググループに入れてもらえて貴重な経験ができましたし、転職の際にも英語力が評価されたりしました。
というわけで、キャリアアップを志向している人なら、(英語がしゃべれなくても)とりあえずTOEICの点数を上げておくのがおすすめですね。
TOEICのスコアを上げておけば色んなチャンスが舞い込んでくる可能性大です!
TOEICの点数を上げたいなら!?
TOEICの点数を上げるためには、基本的に裏ワザは無く、地道に試験対策をしていくしかありません。
私も10年近くかけて、紆余曲折を経ながら、最終的にスコアを900点以上まで上げました。
その経緯やTOEICの対策方法については、「TOEIC600点からのスコアアップ方法|これで900点台になりました」で詳しく書いていますので、ぜひご参考に!
TOEIC600点からの勉強方法|これで900点台になりました
私が過去にやったTOEIC対策ツールの中でも、特に効果的だと思ったのがスタディサプリTOEICというサービスです。
「スコア900の僕がスタディサプリTOEICをやった感想」で、実際にスタサプTOEICを使ってみた感想を書いているので、ぜひ参考にしてみてください!
スタディサプリTOEICの感想|スコア900の僕に効果はあったか?