ビジネスマンの中で定番の検定試験となっているのがTOEIC。
企業によっては昇進の条件にTOEICのスコアの基準を引いているところがありますし、そうでなくても、昇進や転職の場面で暗にTOEICのスコアが影響することは周知の事実です。
私も学生の頃から始まって、社会人になってからもかなりTOEICに力を入れてきました。
その結果、900点を超えるくらいにはなれたので、私の体験とその勉強法をシェアしたいと思います!
本記事の内容
私のTOEICスコアアップの歴史
まず、私がどんなかんじでTOEICを受けて、スコアを伸ばしてきたのかをざっとご紹介します。
数年かけてじりじりスコアアップ
一番最初に試験を受けたのは、大学の3年生の時だったと記憶しています。
学生の頃から漫然と「英語ができるようになりたいなぁ・・・」という思いがあって、とりあえずTOEICでも受けてみようということになりました。(やはりTOEICが一番メジャーなので)
その時のスコアは600点にもいかない位でした。
その後、さすがにもうちょっと点数を伸ばそうと思い、TOEICの模試をやったり、リスニングの教材をやったりして、社会人入社時点ではなんとか700点ちょっとを取れるくらいになっていました。
社会人になってからも、会社が主催するTOEICの団体受験に応募して受験をし(年2回程度のペース)、じりじりとスコアアップ。
仕事でもちょこちょこ英語を読み書きしていましたし、プライベートでも英会話に行ったり、教材をやったりと、英語にふれるようにしていたので、その成果が徐々に出たのかなと。
そして、社会人5年目でようやく900点を超えることができました!
その時の写真がこちら。
まあ、自分の周りには満点近くの人もいるのであまり自慢ができませんが、世間の基準からするとそれなりに高得点ではないでしょうか?!
勉強法は色々試しました
そんなわけで、数年にわたってTOEICを受け続けてきたわけですが、その間いろんな勉強法を試してきました。
といっても、別にTOEICの点数だけを伸ばしたいわけでもなかったので、回り道をしたと思います。
試したものといえば、
- 市販の英語教材
- テキストの音読
- TOEICやTOEFLの受験・対策をする
- 英会話(ベルリッツ)に通う
- Webの英語ニュース(BBC)を読む
- オンラインの英語教材を試す
- Skype英会話
- 海外ドラマ(フレンズとか)の視聴
などなど。
こうして書いてみると、我ながらよくも色々手を出したなと(笑)
今だからこそ思えるのは、TOEICの点数を上げるだけの目的であれば、ここまでやる必要はないなぁということですね。
600点からのTOEICの点数を伸ばすための勉強法
とうわけで、私の場合、600弱点から始まって、数年間かけて900点を超えるようになりました。
その間、いろいろな英語の勉強法を試したわけですが、単にTOEICの点数を効率良く伸ばしたいなら、効果の高い学習法は限られてきます。
そこで、以下に、私がベストと思えるTOEICの勉強法を書きたいと思います。
想定としては、スコアが600点前後あって、そこから点数アップしたい方。
スコアが600点あれば、英語の基本的な単語や文法は身についていると思われますので、TOEICの試験対策をしっかりすれば、一定程度までは短期間でスコアを伸ばせます。
公式問題集でTOEICの時間配分を体に染み込ませる
スコアアップに最も手取り早い方法は、
公式問題集でTOEICの問題形式と時間配分に慣れる
ということですね。
TOEICを1, 2回受けた程度のあまり受験経験が無い人には特に有効!
公式問題集(本番と同じ形式になっている)を予めしっかりやって、TOEICの問題形式やペース配分に慣れておけば、簡単にスコアが数十点は上がると思います。
TOEICの問題形式に予め慣れておくと有利
TOEICはPart 1からPart 7までありますが、問題の形式は毎回一緒なので、当然ながら問題形式に慣れている人が有利です。
特に、リスニングなんかは顕著ですね。
リスニングでは、Partの始まりに例題と説明のアナウンスが1, 2分程度流れます。
このアナウンスは内容が毎回同じで、聞かなくても問題ないので、この時間を利用して、先に問題に目を通しておくなどすれば有利に試験を進めることができます。
本番と同じ時間で解くことが大事
公式問題集を解くときのポイントは、
本番と同じように時間を測って一気に解くこと
です。
TOEICはとにかく問題を解くスピードが求められる試験で、予めこのスピード感覚になれておくことが大事。
本番と同じ時間(約2時間)で公式問題集を解く意義はここにあります。
やり方としては、
- リスニングパートの音源は予めスマートフォンにダウンロードしておく
- タイマーを120分(2時間)に設定し、リスニングパートの再生開始とともに、タイマーをスタート
- リスニングパートが終了するとすぐにリーディングパートの問題を解き始める
- タイマーが鳴った(2時間が経過した)ら問題を解くのをやめて、採点に入る
というような流れです。
たぶんスコア600点くらいの人だと、リスニングはPart 3, 4などは、選択肢の英文を読んでいる途中で次の問題が始まってしまうのではないかと思います。
また、リーディングも普通に解くと、長文問題(Part 7)の途中くらいで試験時間が終了してしまう人がほとんどでしょう。
(私も最初の頃は、Part 7の後半で時間切れになってしまい、残りのマークを適当に塗りつぶしてました・・・)
上記のように本番形式の訓練を積むことで、TOEIC試験の時間感覚が養われ、試験当日に「できない問題にダラダラ時間を使って、途中で試験が終わってしまう」みたいなミスを軽減することができ、自分の力を出し切ることができるようになります。
なお、公式問題集は1冊あたり模擬試験2回分が収録されています。
万全を期すために、最新のものと過去のもの合わせて、2, 3冊は買って演習しておきましょう。
Part 2とPart 5を重点強化
TOEICはPart 1からPart 7までありますが、このうち、Part 2とPart 5は対策がし易く、点数を上げやすい分野です。
なので、まずはPart 2とPart 5を重点的に強化することが、スコアアップの近道です。
Part 2
Part 2はリスニング問題のひとつで、短いメッセージが読まれたあと、それに対する答えとして最も妥当なものを3択の中から回答する、というもの。
問題も選択肢も問題用紙に記載されていないため、選択肢を含めてすべてを聞き取らなければなりません。
公式問題集をしっかりやった上で、さらにPart 2に特化した問題集をやり込めば、Part 2はかなりの確率で正答できるようになります。
「TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル」は、TOEICのPart 1とPart2に特化した問題集。
本書では、Part 1とPart2の問題が約200問収録されているので、この分野に絞って強化することができます。
さらに、2016年のテスト改定によって難しくなったと言われるPart 2について、新形式の難化問題に対応した25問が増補されています。
>> 「TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル」の商品ページ
Part 5
Part 5はリーディング問題の一つで、英文の空欄に入る単語を4つの選択肢の中から正解を選ぶというもの。
主に、文法や語彙が問われる問題です。
頻出する問題の形式があったりするので、しっかり対策をすることで点数を伸ばしやすい分野です。
こちらも公式問題集のPart 5を復習して完璧にすることが前転ですが、プラスαでPart 5に特化した問題集もやっておくと良いでしょう。
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」は、Part 5の問題を1000問以上収録しており圧倒的なボリュームがあり、TOEIC受験者の中で絶対的な人気を誇る問題集です。
もちろん、本試験の傾向をばっちり押さえた問題となっているので、この問題集を完璧にすることで、Part 5の点数アップが見込めます。
>> 「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」の商品ページ
根本的なリスニング力を強化する
スコアが700点くらいになってくると、受験テクニックだけではスコアが伸び悩んできます。
そこでまずやりたいのが、リスニング力の強化!
私もそうでしたが、日本人の多くはリスニングを苦手にしていると思います。
しかし、TOEICのリスニングの問題で問われている内容は実はそれほど難しくなく、実は点数が上げやすかったりします。
従って、点数をあげるには、リスニング力の向上をメインでやれば良いと思います。
リスニング強化のためにベースとなる学習法が、シャドーイングです。
シャドーイングとは、英語教材の音声に合わせてテキストを音読するという学習法。
同じスピードで音読するために、英語の音声を集中して聞くことになるので、リスニング力がアップします。
ポイントは、
単にテキストを音読するだけでなく、教材の音声の発音や声の抑揚を真似するようにして、大きな声で読む
ことですね。
TOEICではスピーキングテストは無いので、音読の必要はないと思われるかもしれませんが、漫然と教材を耳で聞くよりも確実にリスニング力が強化されます。
リスニング力アップにはスタサプTOEICがおすすめ
リスニング力強化に特におすすめなのが、スタディサプリTOEICというサービスです。
こちらは、スマホやPCでTOEICの問題演習をやったり有名講師の解説動画が見れるというサービス。
上で紹介したシャドーイングが効率良くできる機能が付いていて、リスニング対策に特に効果的です。(もちろん、英文法などその他のTOEIC対策にも有効です)
「スコア900の僕がスタディサプリTOEICをやった感想」でスタサプTOEICについて詳しく書いているので、ぜひ参考にしてみてください!

シャドーイングのおすすめ書籍
市販の書籍でシャドーイングの練習におすすめの教材を挙げるとすると、「英単語・熟語ダイアローグ 1800」ですね。
本書は、ダイアローグの名前の通り、各テーマについての英語による対話が収録されています。
やはり会話文になっていることで、ちょっとしたフレーズや単語が頭に入りやすいです。
また、単語のレベルも簡単過ぎず、TOEIC600〜700点くらいの人が語彙力が伸ばすのにちょうどいいレベルになっているのもポイント!
私も、TOEIC600点くらいから本書を使って音読やシャドーイングをやった思い出の書籍です。
結果、800点くらいまではコンスタントにスコアを伸ばせました。
日々英文を読んで読解力をひたすら訓練
TOEICが800点くらい取れるようになってくると、さらなるスコアアップのためには、読解力がより重要になってきます
というのも、リスニングのPart 3や4は、実は読解力がかなりものをいうためです。
選択肢の文章を短時間で読むことが必要となり実際には読解力が非常に求められる問題となっています
もちろん、Part 7(長文問題)も読解のスピードと正確性が求められるのは言うまでもありません。
この読解力を鍛えるには、即効性のある学習法は無く、日々地道に英文を読む訓練をしていくしかありません。
教材は、市販の問題集でもいいですし、BBCなどのネットの記事を英語で読むでもいいです。
まとめ
というわけで、私のTOEICスコアの歴史と、スコアアップの方法についていろいろ述べてきました。
再度、TOEICのスコアアップのポイントをまとめると、
- 公式問題集でTOEICの時間配分を体に染み込ませる
- Part 2とPart 5を重点強化する
- シャドーイングで根本的なリスニング力を強化する
- 日々英文を読んで読解力をひたすら訓練
と言うことですかね。
もちろん、TOEICのスコアが高いからといって、ビジネスで即使える英語が身に付いているかというと、それは別問題です。
でも、TOEICで高得点を取ることで、海外系の仕事が回ってきたり、海外赴任に抜擢されたりと、諸々のキャリアが開けるのもまた事実です。
たかがTOEIC、されどTOEIC。
この記事がTOEICのスコアアップを目指す方の参考になると幸いです。
なお、短期間で効率良くTOEICのスコアを上げたいなら、上で紹介したスタディサプリTOEICはかなりおすすめです。
「スコア900の僕がスタディサプリTOEICをやった感想」で、実際にスタサプTOEICを使ってみた感想を書いているので、ぜひ参考にしてみてください!
