未経験で知財の仕事に転職できるの?

チャレンジ

あまり世間から認知されていない知財の仕事ですが、近年は徐々に知られるようになってきており、「未経験だけど知財の仕事をやってみたい!」という人も一定いるのではないでしょうか?

 

本来、知財の仕事は専門性が高く、知財業務未経験の人がキャリアの途中で知財の仕事に就くことはそれなりにハードルがあります。

しかし、やり方が全く無いわけではありません!

 

この記事では、知財業務未経験の人が知財の仕事に就くためのやり方について解説したいと思います。

 

知財業務未経験の人に求められるもの

前提として、知財業務未経験の状態で知財の仕事に就くためには、それなりの素養が求められます。

最低限、下記のいずれかが必要でしょう。

  • 技術的バックグラウンド
  • 法律的バックグラウンド
  • ポテンシャル

 

技術的バックグラウンド

特に特許の仕事をやるのに、技術的バックグラウンドが求められます。

 

例えば、特許の仕事においては、

開発者から発明の内容を聞き出して文書化する
特許公報を読んで内容を理解する

といった場面が日常的に発生します。

このような業務をこなすためには、大学の専攻が理系であることや企業での開発経験があることなどの技術的なバックグラウンドは必要です。

 

法律的バックグラウンド

大学の法学部で法律を学んだ経験などの法律的バックグラウンドがあれば、知財の仕事に就く上でアドバンテージになります。

 

意匠や商標関連の仕事は、どちらかというと文系的な要素が強く、法学部出身の人がやっているのをよく見かけます。

また、特許の仕事でも、契約、訴訟対応などは法律的な知識が重要となるので、法律的バックグラウンドを活かして、こういったところから知財の仕事に入るのはありですね。

 

弁理士試験の勉強をすることも、法律的バックグラウンドを身につける行為と言え、知財の仕事に就くのに有利になります。

なお、弁理士試験については「知財部員は弁理士を目指すべき?〜資格取得に要する費用・勉強時間は?」という記事で資格取得に要するコストや時間について書いてみたので、参考にしてみてください。

 

ポテンシャル

未経験で知財業務を始めるには、ポテンシャルが必要!

 

ポテンシャルというのは、一つは若さのことです。

未経験の仕事へ転向するには、ある程度若くないと難しいと思います。

目安としては、未経験で知財の仕事に就くことができるのは、30代前半くらいまでだと思います。

 

もう一つはやる気と柔軟性

未経験の業務を始めるわけなので、知財業務に対する意欲が高いことは当然必要ですし、あわせてものごとを吸収するための柔軟性が求められます。

 

未経験の人が知財の仕事に就くためのキャリアパス

未経験の人がどのようにして知財の仕事に就くに至ったのか?

いくつかの典型的なキャリアパスがあるんです。

 

開発から知財部へ異動する

まず、一番あり得るのが、会社内の異動で開発部門から知財部門へと移るパターン。

 

知財の仕事をしている人の中で元開発者の人は相当数おり、知財のキャリアにおいて王道パターンの一つであると言えます。
(たまに本人が希望してないのに異動で知財部に配属になった、というのもままある話)

 

もし、知財の仕事に興味があるのであれば、まずは社内で知財部門に異動できないかを検討するのが定石です。

 

開発から特許事務所へ転職

企業での開発経験がある人であれば、特許技術者として特許事務所に転職できる可能性があります。

特に、開発者時代に弁理士資格を取得して、それを契機に特許事務所に転職するというパターンが多いですね。

 

特許事務所の求人において、知財未経験者でも可としているところはそれなりに見かけます。

 

ただ、未経験の状態での転職になるので、決して容易ではありません。

大学の専攻が理系である、企業での開発経験があるというのはもちろん、できれば発明者として発明提案書を書いたことがあるなど知財業務に関わった経験が欲しいところです。

 

そういう意味で、弁理士資格を持っているということは、知財業務の下地となる知識を持っていることと、知財業務へのやる気の証明になり、特許事務所の転職に有利に働くでしょう。

 

なお、後で述べるように、未経験の状態で企業知財部に転職することは困難です。

最終的に企業の知財部に転職したい場合でも、一旦は特許事務所に入って知財のキャリアを積む、というのはありです。

 

開発から他社の知財部へ転職

知財業務未経験の人が企業の知財部に転職できた、という事例もわずかながらあるようです。

 

しかし、

開発者として知見のある技術分野と知財職としてニーズのある技術分野がたまたま一致した

とか、

年齢が若くて第2新卒的な位置付けでのポテンシャル採用だった

というようなレアケースでしょう。

もちろん、ダメもとで他社知財部への転職にチャレンジしてもいいかもしれませんが、成功する可能性は低いと思います。

 

上でも述べたましたが、未経験の状態で知財部に入りたいのであれば、まずは、今いる会社の中で知財部に異動することができないか検討してみるべきでしょう。

あるいは、開発部門でリエゾン業務(発明発掘を行う仕事)を担当するなど、転職しなくても知財業務に関わることができないかを検討しましょう。

 

新卒で知財部・特許事務所に入る

未経験の状態で知財業務の始める1番のタイミングは、新卒で知財職に就くことですかね。

大手メーカー等では、新卒で知財採用を行っています。
(かくいう私も新卒でメーカーの知財部に入りました)

また、特許事務所でも理系出身の新卒を採用する例はあるようです。

従って、新卒で知財の仕事を始めるのは、王道パターンの一つかなと思います。

 

なお、新卒での知財部への就職については「新卒で知財部に入るためには?」という記事も参考にしてください!

 

まとめ

というわけで、未経験の人が知財の仕事に就くためには、技術的バックグラウンド、法律的バックグラウンド、ポテンシャルが必要で、

  • 社内で開発部門から知財部門へ異動する
  • 開発者が特許事務所に転職する
  • 新卒で知財部・特許事務所に入る

が代表的なキャリアパスですよ、という話でした。

 

なお、知財の仕事に就くために転職活動を検討している方は、「【体験談】知財部員の転職活動〜転職エージェントをこう使った!」や「知財部に転職するための職務経歴書の書き方」という記事が参考になるかと思いますので、是非!

 

また、知財の仕事に興味があるけどよくわからないという人は、「知財部の仕事内容って?〜ある知財担当者の一日を紹介します〜」や「知財部で成果を出すには?必要となる4つの資質」という記事を参考にしてみてください!

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