知財部に転職するための職務経歴書の書き方

知財の仕事は専門職ということもあり、知財業界はわりと転職が盛んな業界です。

かくいう私も数年前に、大手メーカーの知的財産部から少し小さめの企業に転職しました。

 

転職活動の際に必ず必要になるのが、今までの仕事の内容をまとめた職務経歴書

本記事では、知財部(知的財産部門)に転職するための職務経歴書の書き方にフォーカスして解説したいと思います。

 

知財の職務経歴書で注意すべきポイント

転職活動において大事なのは、企業の採用担当者に提出する履歴書・職務経歴書を準備することです!

 

特に職務経歴書は、応募者の経験や能力を判断するための資料として、採用担当者が1番重視する資料となります。

書類選考を突破して面接に行き着くために、職務経歴書は気合を入れて作成しましょう!

その際には以下の点に注意します。

 

職務経歴書のフォーマット選び

職務経歴書の一般的なフォーマットとしては、自分のこれまでの職歴を記載し、その後に特に自分がアピールしたい実績やスキル、それを裏付けるエピソードなどを記載します。

 

職務経歴書のフォーマットとしては、

  • 編年体式:過去から現在の順(古い順)に職務経験を記載する形式
  • 逆編年体式:現在から過去の順(新しい順)に職務経験を記載する形式
  • キャリア式:職務経験を、分野別にまとめた形式

の3パターンがあります。

このうち、「キャリア式」は職歴が時系列に並ばずトリッキーな形になるので、通常は「編年体式」か「逆編年体式」を選択するべきでしょう。

 

では、「編年体式」と「逆編年体式」とではどちらが良いのか?

一般的には、現職でどんな仕事をしているかが重要になるので、仕事内容が新しい順に並ぶ逆編年体式が良いと思います。

ただし、今の会社の仕事内容が応募予定の企業の業務と離れており、その前の会社の職務経験をアピールしたい場合は、仕事内容が古い順に並ぶ編年体式にしたほうがベターでしょう。

 

結論としては、企業の採用担当者にアピールしたい職歴が前の方に来るようにフォーマットを選びましょう。

 

自分の職歴、実績、知財スキルを棚卸しする

ここからは、職務経歴書の中身の話に入ります。

まず、職歴は今まで自分がしてきた業務を簡潔に書き出していきましょう。

例えば、

・20◯◯年〜
◯◯に関する技術の発明発掘、特許出願、中間処理を担当
年間で特許出願を◯件、中間処理を◯件担当した
・20△△年〜
新規事業に立ち上げに伴い、特許出願戦略の策定、侵害予防調査を行った

のようなかんじです。

 

そして、職歴の後に、特にアピールできそうなポイントに絞って詳細な内容を記載します。

ここで、

自分には目立った実績なんて無いし、何をアピールしたらいいんだろう・・・

と、途方に暮れる人もいるのではないでしょうか?
(かく言う私もそんな経験があります・・・。)

 

しかし、たとえ目立った実績が無くても、日常業務で何気なく行っている工夫などがきっとあるはずです。

例えば、

  • 開発者から発明を引き出すためにこんな工夫をしてます
  • より良い権利範囲で特許を取るためにこういう所にこだわっています
  • 日常業務を効率化するためにこういう提案をしました

などなどです。

 

上記のようなことを突き詰めて考えるのは非常に苦しい作業です。

しかし、書類を書くときにしっかり悩んで自分の実績を言語化できれば、後の面接で間違いなく役に立つので、がんばりましょう!

 

応募する企業の求人情報を踏まえて微修正する

上記で作成した職務経歴書を色んな企業に使い回しても良いですが、よりベターなのは、応募先の企業に合わせて職務経歴書でアピールする内容を調整することです。

 

応募する企業の情報をできるだけ収集し、その企業がどのような状況にあるのか、どんな人物を求めているのかを考えましょう。

最低でも、応募しようとしているポジションの募集要項(求人票)は熟読し、求められているスキルや経歴にちゃんとマッチするように職務経歴書をカスタマイズしていきます。

 

例えば、ある企業の求人票では特定の事業分野の特許権利化を担当する人を募集する内容だったとします。

このような企業に対しては、特許権利化の経験や技術への理解度を深めに記載した職務経歴書を用意するべきです。

 

一方、別の企業の求人票では特許権利化だけでなく、契約、意匠・商標業務なども含めた知財業務全般を担当するという内容であったとします。

こちらに対しては、特許権利化を含め、それ以外の業務経験も幅広く記載して経験の広さをアピールするような職務経歴書を用意するべきです。



職務経歴書は面接の場面でも重要

応募先の企業に履歴書や職務経歴書を提出し、無事書類選考を通過すると、採用面接に進みます。

面接にあたっては、下記のことを準備しておきましょう。

 

面接前に提出した職務経歴書を再度確認する

通常、面接官は、事前に応募者が提出した職務経歴書などにしっかり目を通した上で面接に臨みます。

従って、面接では職務経歴書に記載された内容のうち、面接官が興味を引かれたポイントについて、つっこんで聞かれる可能性が高いです。

 

というわけで、職務経歴書の内容は書類選考を通過するためだけでなく、その後の面接の場面でも重要になるのです!

面接の前には、自分が提出した職務経歴書の内容改めて確認し、各記載項目についてより深い説明ができるようにしておきましょう。

 

企業の詳細な情報を収集する

上で書いたように、面接は職務経歴書の内容に基づいて進みますが、できれば応募先の企業にあわせて話す内容を微調整したいところです。

そこで、面接を受ける企業の情報を可能な限り収集しましょう。

企業の情報をしっかり把握することで、面接でより的確な受け答えができる可能性が高まりますし、その企業に入りたいという熱意を示すこともできます。

 

収集するべき情報としては以下のものが挙げられます。

  • 企業の基本情報: 事業内容、主力製品、会社の規模、所在地等
  • ポジションの詳細: どんな経歴の人物を求めているのか
  • 入社後に担当することになる業務内容
  • 特許出願件数や特許出願を行っている技術分野
  • その企業が当事者となった知財訴訟
  • その他、その企業の知財に関するニュース
  • 知財組織の構成:何人ぐらいいるのか、全体としてどんな業務がありそうか

 

一般的な質問事項に対する答えを考えておく

あと、面接官から質問されるであろう、一般的な質問事項については、うまく答えられるように準備しておきましょう。

もちろん企業や担当する面接官によって聞かれる質問は様々ですが、そうは言っても共通して聞かれるポイントは大体決まっています。

最低限下記のような質問には、スムーズ且つ相手に納得感をもって伝えられるように準備しておきましょう。

  • これまでの経歴を簡単に説明してください
  • 今の会社ではどのような業務を担当されていますか?
  • なぜ転職しようと思ったのですか?
  • 転職活動ではどのような業界を中心に検討していますか?
  • なぜその業界を志望しているのですか?
  • 当社を志望される理由はなんですか?
  • 仮に当社に入社した場合には、どのような仕事をしたいですか?
  • 当社以外に選考が進んでいる企業はありますか?

 

なお、会社によっては知財の専門家が面接官をするとは限らず、例えば、人事、法務、あるいは経営企画の人が面接官を担当する場合があります。
(特に知財組織の規模が小さい会社の場合)

その場合には、相手は知財の仕事に詳しくないという前提で、仕事内容や実績などをわかりやすく噛み砕いて伝える必要があります。




 

まとめ

そんなわけで、知財の仕事に応募する祭の職務経歴書の書き方や重要性について書いてみました。

 

繰り返しになりますが、職務経歴書の内容は書類選考を通過するためだけでなく、その後の面接の場面でも職務経歴書をもとに面接が進みます。

従って、職務経歴書の作成の段階で自分のしっかりキャリアを振り返って内容の濃いものを作成するようにしましょう。

これをしっかりやるのはしんどい作業ですが、準備した分だけ後で必ず報われるはずです!

 

なお、私が転職活動をしたときに実感したのですが、転職活動にあたっては最低3つくらいは転職エージェントに登録しておいた方がいいです

下記のようなメジャー所にいくつか登録しておきましょう!

  • マイナビ ※マイナビ経由で今の会社に転職しました。応募企業への面接対策をしっかりやってくれます
  • DODA ※募集のない企業に対してポジションサーチをしてくれるなど、担当者が親身に対応してくれました
  • パソナキャリア ※こちらの希望に沿って幅広く案件を紹介してくれました
  • リクルートエージェント ※言わずと知れた業界最大手。サポート体制がしっかりしています

 

私が転職活動の際に、転職エージェントとどのようなやり取りをしたかは、「【体験談】知財部員の転職活動〜転職エージェントをこう使った!」という記事に詳しく書きましたので、あわせて参考にしてみてください!