弁理士口述試験の対策法

弁理士口述試験のイメージ

弁理士試験の最後の難関として立ちはだかるのが、口述試験です。

口述試験は例年、合格率が90%を超えるということで、「ここまでくれば安心」と思ってしまいそうです。

 

しかし、口述試験は言わずもがな口頭試問という形式で行われるため、準備を怠ると本番で力が出せないという結果になりかねません。

残念ながら口述落ちになってしまう受験生も例年見られます。

 

この記事では、弁理士の口述試験の対策法について書きたいと思います!

 

ちなみに、これを書いている私は、学生時代に弁理士を目指し、LECに通って猛勉強した末、弁理士試験に一発合格した経験があります。

過去に論文対策で苦労した経験を踏まえて書いているので参考にして頂けると思います。

 

なお、全体的な弁理士試験の勉強法については下記の記事をご参照ください。

合格者のイメージ弁理士試験の勉強法|一発合格のための非常識なやり方とは?

弁理士口述試験の概要

口述試験を待つイメージ

まず、口述試験の概要を確認しておきましょう。

口述試験の概要
  • 試験形式: 口頭試問
  • 試験科目: 工業所有権(特許・実用新案、意匠、商標)に関する法令
  • 試験時間: 3科目(特許・実用新案、意匠、商標)それぞれについて、10分程度
  • 受験地: 東京
  • 合格率: 94%(平成30年度)

論文試験の合格者に待ち構えるのが、最後の難関、口述試験です。

口述試験では、面接官に対して口頭で回答します。(ひらたく言うと面接試験です。)

 

例年、口述試験は3日間にわたって開催され、受験者は試験日をどこかの日程に割り振られます。

 

口述試験の合格率は94%(平成30年度)と、例年、口述試験落ちする受験者はごくわずかです。

しかし、法律知識を口頭で正確に答えるという、短答や論文とはまた違った力が求められ、気を抜くことができない試験です。

 

口述試験の対策法

チェックポイントのイメージ

ここからは、口述試験の対策法についてです。

口述試験の対策法
  1. 口述試験の参考書で傾向を把握する
  2. 条文を暗唱する
  3. 各弁理士会派の口述練習会を利用する
  4. 資格予備校の口述模試を受ける

口述試験の参考書で傾向を把握する

口述試験の性質上、「過去問を解いて対策する」というのが難しいのが実情です。

しかし、口述でどのような点が問われ、どういった回答が求められるのかを知っておく必要があり、それには口述試験対策の参考書が役に立ちます。

と言っても、一般に販売される口述試験の参考書は以下の2種類です。

口述アドヴァンステキスト

口述アドヴァンステキストは、LECから出版されている、口述試験向けのテキストです。

10年分の口述試験の再現問題とそれに対する回答が体系別に収録されています。

論文試験に受かって、口述試験の勉強を始める段階になってから購入を検討すれば良いでしょう。

本書はLECのオンラインショップから購入することができます。

>> 口述アドヴァンステキストの商品ページ

※令和4年まで10年分の口述試験を再現しています!

弁理士試験 口述試験バイブル

弁理士試験 口述試験バイブルは、資格予備校のTACから出版される口述対策のテキストです。

こちらは書店やAmazonなどで販売されているので、手に入れやすいです。

 

>> 「弁理士試験 口述試験バイブル」の商品ページ

条文を暗唱する

口述試験の対策も最終的には、条文に立ち返ることになります。

条文をしっかり読み込んで、地道に学習し続けた

 

口述試験の前には、条文を暗唱する訓練もしておきましょう。

短答、論文までは、正直、一字一句正確にというのは必要ありません。

 

しかし、口述試験では、条文を正確に再現することが求められます。

そのため、条文を声に出して唱え、口からすらすら出てくる、という状態にしなければなりません。

念仏のように唱えましょう。

各弁理士会派の口述練習会を利用する

口述試験で実力を出し切るには口頭試問の形式に慣れる必要があり、最終的には、とにかく場数を踏むしかありません。

しかし、口頭試問という形式上、なかなか本番と同じように練習することが難しいのが悩みどころ。

 

そこで、ぜひ検討したいのが、各弁理士会派が主催する口述の練習会です。

本番形式で演習ができる数少ないチャンスなので、これを利用しない手はありません!

 

以下に、口述試験の練習会を行っている会派を挙げておきます。

例年、口述試験の1ヶ月前くらいから各会派のWebサイトで練習会のお知らせが出ます。

事前申し込み制、且つ人数制限があるので、まめにチェックするようにしましょう。

資格予備校の口述模試を受ける

弁理士会派による口述練習会に加えて、資格予備校の口述模試も受けておきましょう。

上でも述べましたが、口述は本番形式で演習ができる機会自体が非常に希少です。

利用できる機会はすべて利用する、という心構えが大事です。

 

口述模試は、資格予備校のLECとTACがそれぞれ主催しています。

やはり、長年弁理士試験の指導をしてきた講師が試験官となるので、より的を得たフィードバックが期待できます。

模試を活用して準備を万全にしましょう。

まとめ

というわけで、弁理士の口述試験の対策法について書いてきました。

まとめると、

  • 口述試験の参考書で傾向を把握する
  • 条文を暗唱する
  • 各弁理士会派の口述練習会を利用する
  • 資格予備校の口述模試を受ける

ということですね。

 

ご参照になれば幸いです!

全体的な弁理士試験の勉強法については下記の記事で書いています。

合格までに必要な勉強時間や初学者が弁理士を目指すにあたっての心構えを書いているので参考にしてみてください!

合格者のイメージ弁理士試験の勉強法|一発合格のための非常識なやり方とは?