【2019年度版】弁理士試験の日程と試験制度を解説します

注意
令和元年(2019年)度の弁理士試験口述試験の日程が変更になりました。
詳細は以下の特許庁のページでご確認ください。
台風19号による令和元年度弁理士試験口述試験の実施について(10月10日14時更新)
今年も弁理士試験公告がされて、試験日程等が明らかになりました。

 

この記事では、主に弁理士資格の取得に興味をもっている方向けに、弁理士試験の日程や制度について解説したいと思います!

注意
本記事は弁理士試験公告弁理士試験受験案内等に基づいて作成していますが、情報の正確性は保証しかねます。弁理士試験の正確な情報については特許庁のサイトを必ずご確認下さい
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平成31年度(2019年度)の弁理士試験の日程

弁理士試験は、

  • 短答式筆記試験
  • 論文式筆記試験(必須科目・選択科目)
  • 口述試験

大きく3つのパートからなります。

 

2019年の弁理士試験の日程は下記のようです。

2019年度弁理士試験日程
  • 3月
    願書交付・受付
    願書受付は2019年3月15日(金)〜4月5日(金)
  • 4月
  • 5月
    受験票の発送 2019年5月10日(金)(予定)
  • 短答試験 2019年5月19日(日)
    短答試験の合格発表は2019年6月10日(月)(予定)
  • 6月
    論文試験(必須科目) 2019年6月30日(日)
    論文試験の合格発表は2019年9月18日(水)(予定)
  • 7月
    論文試験(選択科目) 2019年7月21日(日)
  • 8月
  • 9月
  • 10月
    口述試験 2019年10月12日(土)〜10月14日(月)
  • 合格発表! 2019年10月31日(木)(予定)

最新の情報は特許庁のホームページでご確認ください。

注意
令和元年(2019年)度の弁理士試験口述試験の日程が変更になりました。
詳細は以下の特許庁のページでご確認ください。
台風19号による令和元年度弁理士試験口述試験の実施について(10月10日14時更新)

 

願書の交付と受付

弁理士試験を受験するためには、願書を提出する必要があります。

なお、弁理士試験の受験資格は特に無く、学歴、年齢、国籍等による制限は一切ありません。

 

願書の交付

弁理士試験の願書は、特許庁や日本弁理士会などの願書交付場所に直接訪れて願書をもらえるほか、郵送やインターネットで請求することもできます。

インターネットによって願書を請求する場合は、下記の特許庁のサイトでメールアドレスとパスワードを登録し、必要事項を記入します。

インターネットによる弁理士試験受験願書請求について

 

インターネットでの申請が完了すると、指定した住所に、簡易書留で願書が郵送されてきます。

弁理士試験_願書の封筒

 

試験の免除申請に必要な書類は前もって揃える

注意すべきなのは、弁理士試験の一部について免除を受ける場合は、必要書類を予め用意しておくべき、ということです。

とくに、「修士・博士等の学位に基づく論文式筆記試験(選択科目)の免除」を受けようとする人は、願書の交付前である2月末日までに申請をしておく必要があります。

申請自体は通年受け付けているので、早めに済ませておきましょう。

 

なお、試験の免除申請についての詳細は、弁理士試験公告や特許庁の下記のページを参照してください。

 

願書の記入のしかた

特許庁のウェブサイトにある、記入例弁理士試験受験案内に従って願書に必要事項を記入します。

 

なお、願書には、12,000円分の特許印紙顔写真を貼付ける必要があります。

特許印紙は、全国の主要な郵便局で買うことができます。(小さい郵便局だと取り扱っていない場合があるようです)

 

願書の提出

願書に必要事項を記入し、特許庁宛に郵送します。
(インターネットで願書請求した場合は、入力した事項がすでに記入されています)

郵送の際は、簡易書留で送ることが推奨されています。

なお、2019年度の願書の受付期間は、3月15日(金曜日)から4月5日(金曜日)までとなっています。(消印有効)



弁理士試験の試験制度

短答試験、論文試験(必須科目・選択科目)、口述試験のそれぞれの概要です。

 

短答試験

短答試験は、マーク式の筆記試験で、5つの選択肢の中から答えを選択します。

試験時間3時間30分で、60問を回答します。

 

試験問題の内訳は、

  • 特許・実用新案に関する法令 20題
  • 意匠に関する法令 10題
  • 商標に関する法令 10題
  • 工業所有権に関する条約 10題
  • 著作権法及び不正競争防止法 10題

となっています。

 

合格点は年によって変動しますが、39点前後になることが多いようです。

短答試験に受からないと、その後の論文試験の受験資格が得られませんので、受験者はまずは短答試験の合格を目指すことになります。

以下、短答試験の概要をまとめます。

短答式試験
  • 試験形式: 筆記式(マークシートに記入)
  • 問題数: 60問
  • 試験時間: 3時間30分
  • 受験地: 東京、大阪、仙台、名古屋及び福岡
  • 合格率:20.1%

論文試験(必須科目)

論文試験は短答試験の合格者が受験することができます。

論文試験は、その名の通り、問題に対して自分の考え(もちろん、法律や判例等に基づいていなければダメ)を論述するという試験。

法律や判例、学説についての知識はもちろんですが、限られた時間の中で出題者の題意に沿いつつどのように論述を展開させるかという答案構成能力が求められます。

 

試験時間は、特許・実用新案で2時間、意匠、商標はそれぞれ1時間30分です。

これを1日ぶっ通しでやるので、かなりハードな試験と言えるでしょう。

 

なお、論文試験に落ちてしまった場合には、各科目の論文の評価(ABCDの4段階)が通知されます。

論文式試験(必須科目)
  • 試験形式: 筆記式(論文)
  • 問題数: 【特許・実用新案】大問2問、【意匠】大問2問、【商標】大問2問
  • 試験時間: 【特許・実用新案】2時間、【意匠】1時間30分、【商標】1時間30分
  • 受験地: 東京、大阪
  • 合格率: 23.9%(平成30年度)

論文試験(選択科目)

下記の科目の中から、選択問題を1つ選択して回答します。

弁理士試験_論文選択科目

弁理士試験受験案内より抜粋)

なお、選択問題は願書提出時に選択しなければならず、以降の変更はできません。

 

試験時間は1時間30分です。

 

なお、論文試験の選択科目については、理系の修士や博士号を持っている等の条件を満たせば免除になる可能性があります。

事実、論文試験の受験者の約80%以上が何らかのかたちで選択科目を免除されています。

試験免除についても願書に記入するので、それまでに自分が免除の対象になるか必ず確認しましょう。

 

口述試験

論文試験の合格者に待ち構えるのが、最後の難関、口述試験です。

口述試験では、面接官に対して口頭で回答します。(ひらたく言うと面接試験です。)

 

口述試験は、2019年度は10月12日(土)〜10月14日(月)の3日間開催され、受験者はどこかの日程に割り振られます。

 

口述試験の合格率は94%(平成30年度)と、例年、口述試験落ちする受験者はごくわずかです。

しかし、法律知識を口頭で正確に答えるという、短答や論文とはまた違った力が求められ、気を抜くことができない試験です。

 

口述試験
  • 試験形式: 口頭試問
  • 試験科目: 工業所有権(特許・実用新案、意匠、商標)に関する法令
  • 試験時間: 3科目(特許・実用新案、意匠、商標)それぞれについて、10分程度
  • 受験地: 東京
  • 合格率: 94%(平成30年度)



その他

法改正の適用

特許法などの知的財産関連の法律は、わりと頻繁に改正されます。

弁理士試験の問題においては、

弁理士試験が実施される日に施行されている特許法等

が対象になります。

つまり、弁理士試験の日以前に改正法が施行されると、改正後の法律をもとに問題に回答する必要があります。

 

合格率

平成30年度の弁理士試験の最終合格率は7.2%となっています。

弁理士試験の合格率の推移や難易度については、「弁理士試験の難易度は激高?!合格率・統計データを徹底解説!」という記事で詳しく書いていますので、あわせてご参考にに!

 

試験免除

弁理士試験では、所定の条件を満たしている受験者は、試験の一部が免除されます。

代表的なものを挙げると、

  • 理系の修士課程を修了 →論文試験の選択科目が免除
  • 所定の公的資格(薬剤師、応用情報技術者、行政書士など)の保持者 →論文試験の選択科目が免除
  • 昨年または一昨年の短答試験合格者 →短答試験が免除
  • 昨年または一昨年の論文試験合格者 →論文試験が免除

などがあります。

 

弁理士試験の勉強法は?

主に弁理士試験の初学者に向けた弁理士試験で一発合格をするための勉強法について、「【決定版!】弁理士試験に一発合格するための勉強法」という記事で書いてますので、こちらもぜひ参考にしてみてください!

 

弁理士の資格講座はどんなものがある?

弁理士試験の勉強は資格予備校で提供される弁理士講座に通うのが一般的。

代表的な資格予備校としては、

があります。

弁理士資格の勉強で通信講座が良い理由【通学にはないメリット】」という記事で弁理士の通信講座について書いておりますので、こちらもご参考に!