理系の就職先で専攻外はあり?|就活のときの僕の体験談

大学の専攻のイメージ

理系の人の多くは、就職活動の場面で、

自分の専攻や研究テーマを生せる会社に入りたい

と考えていると思います。

しかし、自分の専攻に近い企業に絞って就活すると、意外と選択肢が無かったりして、後々苦しい思いをすることになります。

 

かくいう私(元理系)も、就活で自分の専攻に合った就職先を探していたのですが、うまくいかず、専攻外の就職先を検討せざるを得なかったという苦い過去があります・・・。

 

この記事では、元理系の私が就活の末に専攻外の就職をした体験談について紹介します!

理系は専攻外の就職が意外と多い

新卒のイメージ

理系であれば、大学で研究室に入って、特定のテーマの研究に打ち込む人が多いと思います。

就職においても、専攻と関係のある仕事に就きたいと考えるのが人情というもの。

しかし、専攻外の就職をする理系の人も意外と多いのが実情です。

理系の4割以上は専攻と関係ない分野に就職

理系の修士ともなれば、研究室でバリバリ研究することが多いので、就職先も研究テーマに近い研究・開発職というイメージがあります。

 

しかし、意外と、専攻外の分野で就職する理系の人は多いです。

以前キャリタス就活が行ったアンケートによれば、理系学生のうち4割以上が専攻と関係ない分野に就職しているそうです。

 

やはり、就職先を自分の専攻と関係あるところに絞ってしまうと、就職先の選択肢が狭まってしまいます。

また、企業側でも「技術系」とか「エンジニア」といった大ざっぱなくくりで採用を行っている場合も多く、こういったことが理系の専攻外の就職の背景にあると思われます。

大学の専攻にこだわりすぎないほうがいい

私の経験としても、就活の場面では、専攻外の就職先も考慮に入れておくべきだなと思います。

私も当初は、自分の専攻へのこだわりが捨てきれず、就活で苦戦してました。

しかし、ある時そういったこだわりを捨てると、就活がうまくいくようになりました。

 

なので、就活をする学生の方に伝えたいのは、

自分の専攻はいったん忘れて、ゼロベースでやりたい仕事を探そう!

ということです。

 

社会人の方なら分かると思いますが、大学の時の専攻や研究テーマに直接関わる仕事を生涯やり続ける人なんて、相当稀です。

早かれ遅かれ今までとは異なる道に飛び込まなければならない場面がくるのです。

だから、新しい分野に飛び込むことを、周りの人と違う道に進むことを恐れないでほしいです。

 

逆に、専門性にこだわり過ぎると、自分の可能性を狭め、チャンスを潰してしまうことになると思います。

「薬学部だから製薬企業」

「理系の大学院にいるから研究職」

などと根拠もなくこだわる人は、専門性の呪縛にはまってしまっています!

少なくとも、「自分の専攻ならこの業界」などと安易に会社を決めるのではなく、幅広い業界・職種を検討しましょう。

【体験談】理系出身の僕が専攻外の就職をするまで

自画像のイメージ

ご参考までに、私が就活したときの体験談を書いてみたいと思います。

結構特殊な事例かもしれませんが、理系の人間が専攻外で就職する一例として見て頂ければと思います。

研究に対してそれほど興味が持てないことに気付く

私は大学で理学部化学科に進学しました。

大学院の進学の際は、かねてから興味を持っていた創薬化学(薬の原料となる化合物を合成する)系の研究室を選択しました。

 

しかし、研究室に入って間もなく、「自分はそれほど研究に興味がないんだな」というのを実感することになります。

 

指導教官やまわりのドクターの人を見ても、研究対象への興味や研究への打ち込み具合が並外れていました。

昼夜問わず、化学反応をセットし、合間に科学論文を読み、反応の結果が出たら諸々の分析をやって、それを研究ノートに書き込み・・・。

 

まあ、研究者として生きていくんなら上記は当たり前のことではありますが、とてもではないが、自分はそこまで研究に打ち込めない・・・。

そんなわけで、「自分は研究者に向いていない」ということに修士になってようやく実感したのです。

就活スタート

私がいた研究室の先輩たちの進路は、

  • 大学に残ってドクターに進む
  • 就活をして製薬会社の研究員になる

のどちらかでした。

ただ、上述のように自分は研究には向いていないと悟ったので、ドクターに進む道は早々に諦めました。

 

ドクターに進まないとなると、あとは就活するしかありません。

修士1年の秋頃から周りの学生が就活の準備を始めだしたので、自分も何となく就活をスタートさせました。

 

やはり、薬学系の学科ということで、当然ながら周りのみんなは製薬企業を目指すわけです。

なので、自分は研究には向いてないと薄々感じつつも、

創薬系の専攻だし、周りに合わせて無難に製薬企業に入っておくか

という打算的な考えから、製薬企業の研究職から就活を始めました。

製薬、化粧品などにエントリーしまくる

そんなわけで、就活先の会社選びとしては製薬の研究職を本命にしつつ、

  • 製薬企業(食品メーカー等の製薬部門を含む)
  • 化粧品メーカー
  • 化学メーカー

を手当り次第に受けることにしました。

いずれも研究職です。

 

製薬企業の研究職のエントリーは、修士1年の秋くらいから開始されます。

製薬企業の研究職は自分の専攻と一番近いだけあって、とにかくエントリーできる企業は極力エントリーし、説明会やら面接やらに行きまくりました。

その中で、ある食品メーカーの製薬部門は最終面接までいったので、かなり期待していました。

しかし、最終面接で落ちてしまい、製薬企業は全落ちが確定・・・。

 

続く化粧品メーカーや化学メーカーなども、色々エントリーしましたが、ことごとく落ちてしまいました。。

 

そうしている間に、製薬企業の募集はほとんどなくなり、その他の化学系の企業も募集が少なくなってきました。

私は、就活についての今後の方針を見直さざるを得ませんでした・・・。

 

時はすでに修士2年の春。

研究室の同期は製薬企業から内定をもらっているのに対し、自分だけが細々と就活をしているという状況・・・。

このあたりで内定が得られないと、そもそも就職ができなくなる、という切羽詰った時期でした。

自分のやりたいことを深堀り

実は、私は就活を始める前から、研究者よりも知財の仕事の方が面白そうだと考えていました。
(密かに弁理士の勉強もしていました。)

知財(弁理士)の仕事は、「特許法などの法律的な知識と、技術を理解するための理系的な知識の両方が必要である」という学際的な点に興味を惹かれていました。

 

ただ、当初思い描いていたのは、

企業の研究者なり開発者なりで就職しておいて、その後知財部などに移って知財の仕事をやる

というキャリアパスでした。

このように、研究職を腰掛け程度に考えていたことが全落ちした1つの原因でもあったわけです。

 

だったら、最初から知財職に応募すればいいんじゃないのか?

 

そこで、色々調べたところ、

自分の専攻に近い製薬や化学系の企業は新卒で知財の募集はやっていない、

しかし、いわゆる電機メーカーでは新卒で知財の募集をやっている

ということを発見しました。

専攻と関係ないところで就活するためらいも・・・

ただ、当時の私のイメージでは、電気メーカーは電機や機械を専攻している工学部系の学生が行くところでした。

なので、「製薬・化学専攻の自分が電機メーカーを受けるのは場違いで、エントリーしても門前払いされるのではないか?」と感じていました。

 

そして、それ以上に、

  • これまで折角勉強してきた化学とは関係ない仕事になるんじゃないか?
  • 今まで自分が積み重ねてきた専門性が無駄になるんじゃないか?

と悩みました。
(その当時の自分の専門性なんて、全然大したことなかったんですけどね。。)

ダメ元で知的財産部に挑戦して内定!

しかし、時期も時期なので、迷っている暇はありません。

結局は、自分の興味に従って、ダメ元で電機メーカーの知財職にエントリーしてみることにしました。

 

すると、意外なことに、筆記試験、1次面接と、予想外に選考がスムーズに進みました。

そして、2つ受けたうちの1つの企業(大手電機メーカーの知財職)から、運良く内定をもらうことができたのです!

 

あれほど取れなかった内定があっさり取れてしまった(しかも専攻から遠い企業で!)ということに、自分でも驚きました。

結局は、この企業に就職して、私の社会人としてのキャリアが始まったのでした。

 

多くの人から見ればこれは大した決断ではないかもしれませんが、当時の自分としてはかなり思い切ったことをやったのです。

就職してから10年くらい経ちますが、今でも知財の仕事はそれなりに気に入っているので、当時の選択は悪くなかったなと思っています。

このことは、成功体験として自分の中に残りました。

 

このような体験をしたおかげで、自分のキャリアパスについて柔軟な考えができるようになったと思います。

社会人になってからは、以前ほど専門性にはこだわらなくなりました。

転職の時は、畑違いのIT企業に飛び込みました。

学生の頃の自分では考えられない選択だと思います。

まとめ

というわけで、元理系の私が就活の末に専攻外の就職をした体験談について書いてきました。

 

もちろん、本気でやりたいのであれば、理系のキャリアの王道である「自分の専攻に近い研究職を目指す」で良いと思います。

でも、単に周りに流されて何となく決めてしまってないかは自問自答して欲しいです。

また、仮に就活でうまくいかなくても気に病むことはありません。

たとえ専攻外で就職しても、そこから活躍している人はいくらでもいるのです。

 

ご参考なれば幸いです!

理系で研究職以外の仕事は?

理系出身であれば、研究職や開発職に就くのが一般的です。

しかし、中には「自分は研究職に向いていない」と感じる方もいるでしょう。

(本文で書いたように、私もそのひとりでした)

 

実は、研究職以外でも理系の人が活躍している仕事は意外とあります。

理系出身者の研究職以外のキャリアについては下記の記事で書いているので、こちらもご参考に!

理系のぼくのイメージ理系だけど研究職以外の道はある?|自分は向いていないと思ったら

研究職を目指すなら

やはり、理系であれば研究職を目指すのが王道です。

しかし、配属前の理系学生の方などは、大学や企業の研究職がどういうものなのかを想像するのはなかなか難しいと思います。

 

そこで、読んでおくと良いのが、大学の教授や長年企業で研究員として働いた人などが書いた、研究者のキャリアについての本です。

具体的な研究者の仕事を知っておくことでミスマッチが防げますし、研究室に入ってからうまく立ち回るための知識を知っておくことも有意義ですね。

研究者を目指す前に読んでおきたい本について、下記の記事で紹介しています!

研究職の本のイメージ研究者を目指す前に読んでおきたい本|おすすめ5選!